なんでこんな話をするかというと、このブログのタイトルに、「アドヴァイタ」という言葉を入れているので、ヴェーダーンタとは違うのかと思う人がいるかもな、と考えたからです。
ヴェーダーンタの中に、アドヴァイタという学派があるとか、そういうことではありません。
ヴェーダーンタの教えの軸が、アドヴァイタなのです。
アドヴァイタの意味は、「2は無い」ということ。
2といったら、2から始まり、無限大∞までの数字すべてを含みます。
それが何を示すかというと、この世界全部です。
青い空、工事の音、白いご飯の味、10分前、優しい気持ち、痒い、お腹すいた、テレビの中の芸人、全部と言ったら全部。
私の前に立ちはだかる果てしなく広がったこの世界。
そしてこのアドヴァイタ、「2は無い」と言うことで、世界を否定しているわけではありません。
2がないのなら、ゼロか、イチでしょう。
ゼロではないです。
理由はそのうちお話します。
答えはイチです。
この世界に、もしイチしかないとしたら、イチがこの世界全体のはずです。
曇り空、ピアノの音、赤飯の味、10分後、ひん曲がった気持ち、くすぐったい、お腹いっぱい、テレビ、全部と言ったら全部。
イチに含まれます。
2以上の数えきれない私の世界は、全部イチに含まれてしまうんです。
そのイチからは、裂けた枝毛の片方ですら、外に追いやることはできません。
自分がそのイチであることを知る。
ということは、イチである。ということ。
”oneness”
自分「=」世界。
小さな自分と無限に広がる世界を分けてしまうよりも、ひっくるめることが、人にたくさんのリリースを与えます。
もう戦う相手がいないということですから。
シンプルに生きるための知識。
空想の哲学、個人的な思想や思い込みではない、教典に基づいた、隙がなく論理的なヨーガの教えです。
photo credit: Meanest Indian via photopin cc
No comments:
Post a Comment