Thursday, February 27, 2014

今日はシヴァの日【シヴァラートリ】シヴァの第三の目の秘密。

今日はシヴァラートリ。シヴァ神のお祭りです。

この日は、とても縁起が良い日。おめでたい、幸せに満ちた日です。

シヴァ神の“シヴァ”がサンスクリットではまさに「縁起の良い、幸福な」という意味であることが、今日一日が特別な日であることを示しています。

インドのお祭りには、ディーパーヴァリに代表される、新しい服を着て美味しいものを一日中(どころか約一週間!)食べて家族で賑やかに過ごすもの。

そして、シヴァラートリに代表される、厳格で、メディテーションをして身も心も神様のそばで一日過ごすような精神的なお祭りがあります。そのため、キッチンに立ってご飯を作る暇も、食べる暇もありませんので、多くの人は断食をして過ごします。

インド中の全てのシヴァテンプルでは、盛大なプージャが行われます。

今年はテンプルに行けないので(涙。)、、、家でスペシャルプージャを行いました!



いつもよりお花がいっぱいで、神様たちが埋もれちゃってるー。

シヴァの第三の目にはどんな意味があるの?

 シヴァの名前の一つにトリャンバカ  त्र्यम्बकम्(tryambakam) があります。
トリは、3つの。 アンバカは目。トリャンバカは3つの目を持つもの。という意味で、シヴァを表します。

この3つの目は、この世界を照らすことが出来る3つの光の象徴です。
 
一つの目はスーリヤ(太陽)でもうひとつはチャンドラ(月)そして、第三の目はアグニ(火)を表します。昔々、太陽も月も出ない月食の夜は、火を焚くことで光を得ていたからです。


第三の目が象徴するもう一つの大切な意味


右左の目は、肉体の目。私達はその2つの目を使ってこの世界を認識することが出来ます。

そして第3の目は「知識」の目。

私達の2つの目では見ることが出来ない、この宇宙の創造の後ろに隠れてしまっている真実を見極める目です。

チャーンドーギャ・ウパニシャッドで、先生と生徒のこんなやりとりがあります。

先生は、生徒に塩水の入った器を差し出し聞きました。

先生「なにか見える?」
生徒「水、、」
先生「どんな水?」
生徒「塩が溶け込んだ水」
先生「どこに塩があるの?浮かんでる?沈んでる?見えるの?」
生徒「見えません!」
先生「これが塩水だって、確認してみなさい。」

そして、生徒は口にその水を含み、その水には塩が溶け込んでいることを確認することが出来ました。

これが塩水だということを知るためには、目ではなく舌を使う。それは、ある感覚器官で確認できないことでも、別の方法で確認することが出来るということを示しています。

聖典は、私達は五感を使ってこの世界を知ることができる。しかし、塩のように溶け込んで、隅々まで行き渡っているこの世界の「真実」を知るためには、五感以外の方法でしか知ることが出来ないと言っています。

そしてその唯一の方法が、「知識」。ニャーナンです。

第三の目は知識の象徴であることから、ニャーナアグニ(知識の炎)とも呼ばれます。

このトリャンバカ、シヴァ神に祈りを捧げることで、きっとシヴァは私達にも真実を見極める第三の目を授けてくれるでしょう。

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